〈スコバツ in FF9其の四・1〉

《黒魔道士の村/入り口》
9「じゃ、オレたちはこれからイーファの樹へ向かうからさ!」
5「……あそこ、気をつけろよ」
8「あの場所の濃い霧のせいで、バッツの具合が悪くなった」
9「えっ? そんなデリケートに見えねーんだけど?!!」
5「うん。おれ基本的には頑丈で、何食っても平気だし、風邪ひくことすら滅多に無いんだけどさ」
9「殺しても死ななそうだもんなー」
8「……(そこまで言うか)」
5「でも、あの霧は――、ナンていうか、悪い空気が澱んでる感じで、悪酔いしたみたいに気持ち悪くなったんだ」
ビ「……」
8「まあ、このバッツでさえ気持ち悪くなるくらいだから、気を付けて進むに越したことは無い」
9「ああ、わかった」
5「じゃあまたな! ビビとお姫さまも!」
ビ「う、うん。またね」
ダ「お幸せに」
9「そうだ! ちゃんと結婚式あげろよ!」
8「言われなくても、この機会は逃さない」←本気。
9「おう! 頑張れよ!」
8「もちろんだ」←かなり本気。
9「んじゃ、オレからの結婚祝いな! ここと別の大陸に行きたかったら、南にある《忘れられた道》に行け。ただし、進み方は自分で考えろよ」
ダ「ジタン、それは不親切じゃない?」
9「こいつらなら、きっと平気さ!」
8「謎解きか?」
5「うん、大丈夫! まっかしとけ〜!」
9「じゃあな! またどっかで会おうぜ!」


5「……行っちゃったな」
8「……」
5「ん? どうした?」
8「……ジタンが思い出さなくても、おまえたちは相変わらずなんだな……」
5「ナンだ〜、やきもちか〜?」
8「……安心しただけだ」
5「ナンだ、それ?!」
8「気にするな」


《黒魔道士の村/お墓》
5「……ここって……」
8「……(墓、か?)」
288号「君たちも彼が連れてきたようだね」
5「おれたち、ビビに連れてきてもらったんだ」
56号「じゃあ、わるくないにんげんだね!」
8「……悪くない人間?」
288号「僕らを戦いの道具として作り出し、利用する人間では無いという意味だ」
5「……作り出す?」
56号「うん、たくさんたくさんたくさん、おんなじに作られたなかまがいたんだ」
8「この村には、そんなに多くはいないようだが……」
288号「ここにいるのは、目覚めた仲間だけだからね」
5「……」
8「……」
288号「目覚めたまま、ここへ来ることも叶わない仲間が、他にいるかも知れない」


《黒魔道士の村/宿屋》
8「人間に見つからないように、ひっそりと住む隠れ里か……」
5「……なんか、切ないな」
8「……」
5「だからジタンは、最後までイミテーションとの戦いを嫌がったのかな」
8「あのイミテーションが、いつか自我に目覚めるかも知れない、と?」
5「そこまで考えてたかは分かんないけど……」
8「不自然に作り出された存在に対して、戦う事を厭うか」
5「……うん」
8「甘いな」
5「ジタンだから」
8「……そうだな」


【翌朝】
《黒魔道士の村/クロネコ合成屋》
192号「クロネコ合成屋へようこそ!」
32号「あ、ちゃんとできてるよ!!」
5「おお、すげー! ぴったりだ! 手を振っても落ちないぞ!!」
8「丁寧に仕上がっているな」
5「ありがとなありがとな! すげー嬉しい!」
32号「そんなに喜んでもらえると、ぼくたちもうれしいよ!!」
192号「本当に大事な指輪なんだね」
5「ああ、すっごく大事だ! これからも大事にする!」

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