〈輝きの世界を!其の参・1〉

 「……とんだ茶番だ」と捨て台詞を残して、またもやどこかへ行ってしまった傷心のスコール。
 敵の出現頻度も上がり、一人では危険だと分かっていながらも、信じられない光景に呆然としてスコールを追いかけられなかったジタン。
 ジタンは動揺を隠せないまま、視線の先でしっかりと抱きしめ合うバッツとクラウドを詰問する事に……。

9「な、なな、何してるんだよ、二人とも?!!!!」
7「見ての通りだ、分からないのか?」
9「分かるかよ!! て、ええええええ?!!! 本当に?!!!」
7「チョコボごっこだ」
9「…………は?」
5「ボコー……」
9「……こ、の! 二十歳児がーーーっ!!!」
7「怒鳴るな」
9「これが怒鳴らずにいられるか! おまえらのことをスコールが誤解しちまったんだぞ!!!」
5「……スコール?」
7「何をどう誤解したんだ?」
9「それはそのー……つか、一々言わなくても、想像ついてんだろ?」
7「……ふ。相変わらず、ネガティブなヤツだ」
9「オレがスコールだったら、クラウドにだけは言われたくない」
7「悪かったな」
5「スコールが、……どうかしたのか?」
9「どうかしたのかじゃない! 一人で残ったバッツを心配して戻ってきたのに、おまえらがしっかと抱き合ってるから、スコールの傷心に追い討ちをかけたんだよ!」
5「……追い討ち、……って?」
7「バッツ、スコールの誤解を解いて来い」
5「え、でも、おれ……」
9「……とどめをささせる気かよ?」
7「とどめかどうかを判断するのはスコールだ」
5「…………おれ……」
9「……」
5「スコールに、……ナニ言っていいか、分から、ない」
7「……」
5「言えば言うほど、どんどん……スコールを傷つけそうで、……怖い」
9「……バッツ」
7「その半ベソの顔で、そっくりそのまま言ってみたらどうだ」
5「……そ、そうなのか?」
7「ついでに、どうしてゲームを始めたかも説明してやるんだな」
5「……う、うん」
7「それから、衣裳は戻してから行け。その格好(※踊り子)じゃ、からかってると思われても仕方ないぞ」
5「……う、ん」
9「……」
5「……行ってくる」
9「バッツ!」
5「…………え?」
9「イミテーションが相当数潜んでるから、気を付けろよ」
5「……うん」

9「……あいつ、大丈夫か?」
7「心配してるのは、対イミテーションか? それとも対スコールか?」
9「両方! 本当にバッツって……(溜息)」
7「まあ、運が強いから簡単にやられる事は無いだろう」
9「……これ以上、スコールを傷つけないと良いけどなー」
7「バッツの発言や行動で一々傷付くようじゃ、仮に上手く行っても先が見えてる気がするが……」
9「んー、そりゃそうかも知れないけど……恋する男は繊細なんだよ」
7「……ふ、あれを繊細と呼ぶのか」
9「なあ、クラウドってさ、スコールにキツくないか? 同属嫌悪?」
7「あんなガキと一緒にするな」
9「もうちょい明るいほうがモテるぜ?」



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