次元の狭間から、どこかへやってきたスコバツ二人組。
5「いってーーーー!!!!」
8「無事か?」
5「うん、ケツをしこたま打っただけだ」
8「どれ?」
5「こらこら、セクハラすんな!」
8「……殴るぞ」
5「え? 今度はDVか?」
8「それが希望なら考えておく、……前向きに」
5「いや、おれMじゃないし」
8「ほら、ふざけてないで立て」
5「ちぇー」
5「ここドコだ?」
8「分からないが、どこか違う世界に飛ばされたようだな」
5「霧が濃くて気味悪いトコだなー」
8「ああ、先がよく見えない」
5「スコールとはぐれなくて良かったよ」
8「まったくだ」
5「コレ、樹か?」
8「不気味な大樹だな」
5「うわー、エクスデスを思い出すなー」
8「……まさか、本当にエクスデスか?」
5「いや、さすがに違うと思う」
8「ともかく、ここから抜け出る方策を考えよう」
5「道があるから、進んでみればどっかに抜けるかな?」
8「視界も悪いし何が出てくるか分からないから、慎重に進むぞ」
5「うん、OKOK!」
8「……不安だ」
5「少しはおれを信じろ!」
8「……凄く不安だ」
5「おれの実力を信じろって!」
8「実力は信じているが、性格に不安が残る」
5「ひでーっ!」
8「気をつけろ、何か居るぞ!」
5「ひえええ!!」
5「うへぇ、エンカウント率高いな」
8「おまえが回復を使えるので助かる」
5「そーだろそーだろ、感謝しろ! って、アレ出口か?」
8「気を付けろ、……言ったそばから走るな!」
5「うわっ!」
8「大丈夫か?」
5「うん、ナニかに弾かれたけど痛くはない」
8「これは何だ? 何かの封印か?」
5「うーん、そうっぽいな」
8「閉じ込められたか」
5「封印なら、どっかに解く鍵があるんじゃないか?」
8「ここに来るまでに、それらしい仕掛けは無かったぞ」
5「ううーん、こんなところに閉じ込められてもなー」
8「……頼ってみるか」
5「え? 『ボコのお守り』に??」
8「おまえの危機には、思いもよらない奇跡を起こすヤツだからな」
5「……?」
8「良い相棒だな」
5「う、うん、……?」
『どどんがどん!』
8「…………(過大評価をしたか)」
《FIN》